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健康で効率的な最低限度の生活

社内失業、スポーツと健康

新卒で入った会社で「君たちは配属できません」と言われたAさんに話を聞いた

企業にとって新卒採用とは何なのだろうか。今回話しを聞いたAさんの勤めている会社のケースを見て、あなたはどう思うだろう。これが低成長時代の企業の新しい新卒採用の姿なのか、それとも人を人とも思わないブラックな企業なのか…。ちょっと考えてみていただきたい。
Aさん(22歳・女性)は、某大手通信業の企業に入社して2年目だ。

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「短大1年の夏休みに、インターンシップに参加して、そこで『その後3年間であれば、いつ入社しても良い』という”入社許可”を貰いました。(増田→かなり早いですね!)私の場合、就活に苦労したというよりは、社会の情報を知らないまま入社してしまった、という思いがあります。営業もエンジニアも、ユーザーサポートも、管理部も、全部含めると、同期は100人ぐらい。けっこうな人数だと思いました。理系の人が結構多くて、学生時代にシステム作ってましたって人もいました。文系も、半分はいないと思いますけど、それなりにいました」

社員数は、グループ会社も合わせると5000人強だという。Aさんは文系卒で経験もなかったが、入社後にシステムエンジニアとしての研修を受けることになった。「エンジニアとして採用された、ということですよね?」と聞くと、「恐らくそうだったと思うんですけど…」と笑った。

「入社して次の日から研修がはじまりました。インターンシップのでも同じようなことをやったんですけど、それに比べると内容がかなり高度になりました。課題として言われたのは、バグがでないシステム。エラーがでても覆いかぶせるエラーメッセージを出せるような、使っててエラーが出ないようにシステムを作ることでしたね。
一人ひとりで課題をやって、それを見てる先輩社員がいて。7人ぐらいをひとりの社員が見るんですけど、見てるっていっても、私たちがどこかのサーバにあげたのを見てもらって、フィードバックを貰うという感じ」

半年間の研修が終わった後、Aさんは人事部に呼び出しを受けることになる。

「その時呼び出されたのは、エンジニアとして研修を受けた人たちの内の、10人ぐらいだったと思うんですけど、人事の方に『今回は配属ができません』と言われました。
2回目に、個別で呼び出された時は、人事の方と一対一で。『こういう状況になっちゃったけど、どうするの』って聞かれた。このまま辞めたところでどうしていいかわからないので、『1年間続けてみて、次に繋がるような仕事があれば、転職もいいだろうけど、がんばって社内で評価されたいと思います』って、言いました。たった半年ぐらいの研修が、なんの経験と言えるだろうかと。とても言えないと思ってたので」

退職勧奨を受けたのである。しかし、Aさんは退職を拒否した。

「辞めないことを選んだけど、1年スパンで給料が下がることになったんですよ。10%ぐらい下がるんです。毎年毎年、10%、10%ってどんどん下がっていくので、5,6年いたらもう最低賃金になっちゃうんじゃないかな。それを受け入れる承諾書にサインしました。『あなたたちは会社には要らないポジションですよ』っていうようなことが書いてあった。嫌だったけど、でも食べていけないよりはいいかと思った。(増田→サインするか辞めるか、という感じだった?)そういう二択でしたね」

Aさんの技術が、会社の求める水準まで到達できなかった、ってことなんだろうか?

「それが、具体的な評価基準が分からないんですよ。聞いたところによると、最後には、誰を落とすかを、社員何人かで話し合ったらしくて、『こっちを落としてるのに、こっちを残してもしょうがないんじゃない』みたいな話をしたそうです。つまり、社内的な基準がしっかりとあるわけではなく、評価する人でかなり違うみたいなんですよね」

百歩譲ってこういう制度を社内にどうしても作りたいのだとすれば、就活生や株主、ひいては社会にこういう社内の事実をもっと開示をしてもいいのではないかと思う。秘密裏にしたりせずに…。皆さんはどう思いますか?

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