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健康で効率的な最低限度の生活

社内失業、ミニマリズム、スポーツ

社内失業についての、よくある”誤解”

社内失業

今回は、社内失業についての”誤解”について、代表的なものをいくつか取り上げつつ、私がインタビューした実例と併せてご紹介したいと思いますよー。

(A)社内失業者がいる会社は大手企業
多分、一番よく見かけるのがこの誤解です。「少人数の会社で暇だと周囲からバレちゃう」→「社内失業者が存在していられるのは大きな会社だから」というイメージからでしょうか。しかし、私が話を聞いた中で最も少なかったのは、10人弱の小さなIT企業で、事務で入社した女性が、事務仕事を与えられず社内失業してしまうケースでした。そもそも、社内失業になるのは、上司を含む周囲が「気づいてない」時だけではないです。仕事無いのを知ってて渡さない場合だって沢山あるんですからね。

(B)社内失業者を抱えているのは業績の良い会社
(A)と合わせ技で語られることが多いのがこの誤解です。「業績が悪いなら暇な人を抱えている余裕ないでしょ」ということなんですが、むしろ業績が悪くなると、売上が減る→特定の部署が人員を抱えきれなくなる→本来そこまで人手が要らない部署に引き取られる→社内失業するというケースもあります。僕自身もリーマンショックで異動した先で社内失業したクチですし、営業の方がリーマンショックでバックヤードに異動になって…というケースもあります。

(C)公務員みたいにのんびりした職場でしか社内失業はありえない
上記2つと似てますが、これはむしろ逆です。厳しい成果主義の場合、業績が悪くなると仕事を奪われ、退職するように迫られるケースがあります。某著名な人気企業に所属する女性が、入社後の成績が悪いという理由で通常の正社員から「格下げ」させられ、雑務しか与えられなくなり暇になってしまったというケースがありました。しかも社内にはそういう子が何人もいたそうです。。。

(D)営業の人は社内失業しない
自主的に仕事を取ってくるイメージがあるからか、営業は社内失業しないイメージがあるようです。しかし、私が今まで取材したケースだと、例えばルート営業の方が担当クライアントを引き継いでもらえずに社内失業するケースや、新規営業であっても「ガソリン代が勿体無いから営業車を使うな」(※車がないと営業できない地域)というケースがありました。営業であれ社内との連携で仕事してるんですよね。

(E)社内失業する人は受身・引っ込み思案
「仕事が無いなら上司に『頂戴』って言えばいいのに…」→「言えないということは受身の姿勢(引っ込み思案)なのだろう」というイメージがあるみたいですね。しかし自分の意見をハッキリ言うような人が、”事なかれ主義”の上司の元で社内失業してしまうケースを、むしろよく見かけました。そもそも「仕事ください」「◯◯させてください」とあれこれ提案したぐらいで社内失業を脱出できるなら、こんな風に多くの人が苦しんだりしません。

(F)解雇規制を撤廃して人材を流動化させれば社内失業は解決する
これは雇用問題に詳しい方が良く仰るんですが、そもそも成長産業の職場にいれば忙しく、衰退産業では皆が暇、というほど事は単純ではありません。私が取材したケースだと、例えば同じ会社内で「営業一課」は忙しいのに、「営業二課」の営業事務の方が暇…なんてことがありました。個人的には企業間の人材の流動性よりも、企業内での流動性を高めるべきと思っております。詳しくは、同じ職場で社内失業者と忙しい人の両方が共存してることを書いたこちらの記事をご覧ください。


(G)不景気の一時的な現象だから時間が経てば解決する
私を取材してくださったテレビ局の方が(結局放送されなかったけど…)、有名な労働問題の権威に「社内失業についてコメントくれ」と電話で取材したところ、「不景気になると人が余るのは当然だから、今更どうなるものでもない」と言われたそうな。確かにオイルショックの後は「窓際族」、バブル崩壊の後は「社内プータロー」、リーマンショックの後に「社内失業」が流行ってます。しかし、私がインタビューした中では、職場の人間関係や、業務の縦割り、社員教育の問題、モラルの低さなどが原因で、不景気とは無関係なものも沢山ありました。

いかがでしょう?他にも、「こんなケースはどうなの?」っていう質問などありましたら、コメント欄でもツイッターででもぜひ教えてくださいなm(_ _)m