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健康で効率的な最低限度の生活

社内失業、ミニマリズム、スポーツ

英語を使って仕事をするということ(インタビュー)

グローバリゼーションが叫ばれる昨今、企業でも英語でのコミュニケーションを重視する傾向が高まっています。
海外の留学生を積極的に採用したり、社内公用語を英語に設定したり。
しかし、日本で生まれ、学校での英語教育しか受けてこなかったサラリーマンとしては、「今更英語話せって言われても…」というのが本音じゃないでしょうか。
今回は、某専門商社で働くAさんに「英語で仕事をする」ことについて、リアルなお話をうかがいました。

Aさんは、オーストラリア・ニュージーランドに留学、帰国後に2年ほど海外の企業に対して英語で営業活動をしていた方です。

「今の会社に入る前、ニュージーランドのオークランドに1年間留学してました。大学の時に4、5ヶ月就活したんですが、元々英語を使って仕事がしたいという気持ちがあったんですよ。
『このままやりたくない仕事に就くか、それとも留学して英語の勉強をするか』
と悩んで、結局卒業してからすぐに留学したんです。自分が戻ってきたときは、2007年でちょうど景気が良いときだったから求人も多かった。私と一緒にオークランドで勉強していた友人は、翌年に日本に戻ったら、リーマンショックの後で全然仕事無いって言ってたから。運が良かったですね」

Aさんは帰国後、社員数20人ほどの専門商社に入社しました。海外の企業に機械部品などを売り込む営業職として採用されたそうです。日常生活で使う英語と、ビジネス英語での違いはありますか?

「世間一般で言われているほど、両者が違うものとは思わないですね。まあ、言い回しとか、普段使わないような単語を使うこともあるけど、そういうのは型があるから何種類かを使い回すだけです。まあ、私がやってる仕事が”高尚”なものじゃないから、かもしれませんけど(笑)」

Aさん曰く、「結局は、度胸が大事だと思いますね」だそう。

「英語力って、ある程度は必要なんだけど、それが直接的に結果や売上に繋がるか…というと、それは関係ないところがありますよ。
うちの会社の出来る営業マンは、売上のかなりの割合を稼いでるけど、私から見ても英語はつたないし、『仕事だから仕方なく英語を勉強してる』って言う感じ。でも、彼の部下のネイティブの若い人よりも、全然売ってますからね」

なるほど、拙くてもいいと。確かにテレビを見ていると、外国から来たタレントさんの「拙い日本語」にむしろ好感を持てたりしますもんね。

「あと、商談のポイントを押さえるのが大事だと思う。相手のニーズを拾えてるかどうか。それを解決できてるかどうか。正しい提案をできていないと。そこがわからないで英語で売り込んだって、売れることはないです。
例えばアメリカ人の中学生が、英語ができるからって企業で一番活躍できると思います?海外を相手にする会社の場合、ある程度の英語力は必要だと思うけど、必要以上には必要ない」

これからは英語できないと生き残れないよね、みたいな風潮もありますけども、結局大切なのは度胸と仕事力だそう。そう聞くと、勇気が湧いてくる方も多いんじゃないでしょうか。最後に、英語を勉強したいサラリーマンたちにアドバイスはありますか?

「結局、本当の英語の勉強って、日本ではなかなか出来ないのかな。英語に触れる機会が、少なすぎるんですよね。
行き帰り電車のなかで、毎日英語聴いて頑張ってる人もすごいと思うけど、片道一時間としても2時間じゃないですか。海外にいると、10倍、いや100倍は英語に触れる機会がある。100倍を日本でできるかっていうと、やっぱり出来ないですよね。
日本でもできるトレーニングで、おすすめなのは、頭の中で考えることを、なるべく英語で考えてみる、ってことかな。私も、たまにやるんですよ。感覚を掴んで、頭の中を英語モードにすることが大事。
無意識で『英語で考える』ようになってくると良いんだけど…そこまで行くのは日本では大変だと思うけど」

うーむ、「ウマイ話はない」ってことかもしれませんね。仕事のために英語を勉強している皆さんは、どう思いますか?