健康で効率的な最低限度の生活

社内失業、スポーツと健康

10年前の「社内失業者」がどんな感じだったか見てみる

サンデー毎日(99年2月28日号)が「サラリーマン100人が語る 社内失業の現場」という特集記事を組んでます。おおよそ10年前当時の社内失業者がどのように職場で扱われていたかがリアルに伝わってきて興味深いです。いくつかご紹介しましょう。

専務の娘に手を出して地方の営業所に飛ばされた同僚のY主任のただひとつの仕事は、現場のスタッフの弁当の手配。今では、発注するたびに業者に見積を出させたり、
「洋風弁当だが、ウインナーを抜いて鮭を入れて、大根おろしをつけてくれ」などと少しでも有能なところを見せようとしています。
(建築・42歳)

Eさんの仕事は、カラーコピーの色調補正、つまり色の出具合のチェックです。しかも1日に1回コピーして
「赤が強いなあ」
などと言ってるだけ。
(OA機器)

会社のゴミが「燃えない」「燃える」とわけられているかどうかをチェックするのが営業部縮小でリストラされたJさんの仕事のすべて。すっかりやる気を失い、最近では
「仕事に燃えない」
と、だじゃれっぽい愚痴をこぼしていましたが、誰も笑いませんでした。
(エネルギー・49歳)

経理事務所に務めています。書類をとじたホチキスの針の裏を平らにするだけで給料をもらっている女子社員が3人います。なんでも女子社員が少ないので、職場結婚するときに困る……という理由で採用した組らしい。
(経理事務所・30歳)

記事は、朝日生命保険がリポートしたという「社内の余剰人員は446万人」という数字を示し、当時の社内失業者たちを「失業予備軍」として紹介しています。
99年はバブル崩壊後の不景気が尾を引く"失われた10年"の真っ只中。失業率は4%を超えてさらに続伸しており、「いよいよ大リストラ時代の到来か?」と言われていました。当時のサラリーマンたちが、こういう記事を読みながら「そうだよ!うちにも社内失業者いるんだよ。クビにして欲しいよ」と溜飲を下げていた様子が目に浮かびます。