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健康で効率的な最低限度の生活

社内失業、ミニマリズム、スポーツ

NHKアナウンサーに萌えるOLさんに話を聞いた

「たけたんの笑顔が少しでも見られてよかった。たけたんお疲れ様でした。また明日ね」
「たけたん、かわいぃーーー(*/∇\*)朝から2828が止まりません」
「たけたんは今日は休みなのよね?テレビで会えなくて寂しい(>_<) また明日声を聞かせてね」

これは武田真一さん、通称“たけたん”と呼ばれる男性に関する数多くのツイートの中から一部を引用したものです。これだけ見ると「人気俳優かな?」「いやいやジャニーズ・アイドルでは」と思われるかもしれませんが、さにあらず。武田さんは、『ニュース7』というNHKテレビのニュース番組を担当されているアナウンサーなのです。近年、一部のNHK男性アナウンサーに“萌える”OLたちが急増しているのを、ご存知でしょうか。今回はそんな中の一人、28歳の女性に話を聞くことができました。

●普段、どのように”たけたん”を見ているのか教えてください

「会社の定時が17時30分で、家まで40分〜50分ぐらいかかるので、19時から始まる『NHKニュース7』に間に合うように、急いで帰ります。普段なら始まる少し前には家に着いてるので、間に合わないことはないんですけど、帰りにスーパーに寄って食材を買わなきゃいけない時なんかは、ぎりぎりになっちゃう。焦りますよー。レジの店員さんに「早くレジ打ってくれよ!」って心の中で思ったり、空いてるレジを探して駈け込んだり……。

番組がはじまると、必ずたけたんが「こんばんは、ニュース7です」って挨拶するんですけど、まずその声にぐっときます。毎回、一番注目するのは髪型ですね。格好良くキマってる時と、イマイチ、キマってない時がある。髪が伸びてる時は、いわゆる“七三”になっちゃうんであんまり好きじゃないです。髪を切って、短めな時がすごくいい。「あ、今日かっこいい!」って思う。

たけたんのどこが良いかっていうと……。まずは声ですよね。言葉に温度があって、安心するんですよ。聞いてると落ち着いたり、萌えっとしたり、可愛いなあと思う。子ども関連のニュースの時は、やさしいお父さんのような声になるし、政治関連の事件が起きたりすると、キリっとなる。たけたんの感情が伝わってくるんですよね。そういう喜怒哀楽があるのが、いいなあと思う。もちろん顔も好きだし、スーツ姿も良いんですけどね」

絶対に放送時間に間に合わないと分かっているときは、録画予約することもあるんだそう。

●そこまでたけたんにハマってしまったのには、何か理由があるんでしょうか?

「『Twitter』や『mixi』で知り合った“たけたん仲間”がいるんですよ。ハマリ始めた頃に、たけたんのことをツイートしてたら、「たけたん好きなんですか?」って声をかけられたんです。その方は、たけたんも好きなんですけど“ほりじゅん”(注:NHKの堀潤アナウンサー)が一番好きって言ってましたね。そういう人たちと、NHKアナの話で盛り上がるのは本当に楽しいですね。たぶん家で一人で見てても、「かっこいいなー」で終わってたと思うんですよね。お友達が増えてなかったら、ここまでハマってなかったかもしれない」

●好きなのは、“たけたん”だけじゃないんですよね?

「そこからいろいろと気になって、調べるようになりました。“でーやん”(注:NHKの出山知樹アナウンサー)は、ムニムニしてるところが好き。“マユ”(注:高瀬耕造アナウンサー。特徴的な眉毛から“マユ”と呼ばれているんだそう)は、前から良いなと思ってた。目が大きくて、うるうるしてて。「マユ」って呼ばれてるのは、mixiのコミュニティで見かけるまでは知らなかったですけどね。

“まろ”(注:登坂淳一アナウンサー。貴族的な雰囲気があることから)も嫌いじゃないですよ。彼こそ、ザ・NHKって感じですしね。まろ、北海道に異動になったんですよ。NHKの職員って全国転勤の可能性があるから、たけたんも異動するかもしれない。そのときは、きっと辛いと思う。

NHKのアナウンサーって、そんな風に親しみを感じさせてくれる一方で、安心感を与えてくれる存在でもあるんです。みんながNHKに求めてるもの、っていうのがあると思うんですよ。地震とか災害があると、とりあえずNHKにチャンネルを変えるじゃないですか? 3・11の、1週間後ぐらいかな、大きな余震があった。ちょうど民放の生放送の番組を見ていたんですけど、アナウンサーがすごくあたふたしていたから、見てるこっちも不安になった。急いでNHKにチャンネルを変えたら、NHKのアナは「安全なところに避難してください」「海岸の方は高台に逃げてください」って決まった文句しか言ってなかったけど、落ち着いててすごく安心できた。さすがだねって思いましたよ」

以前はその公共性の高さゆえに「堅い」「つまらない」「難しい」と言われたNHK。しかし、多くの民放が広告収入を減らし、苦しむのを横目に、NHKは従来のイメージから脱皮することに成功しました。今やドラマであっても“月9”よりもはるかに“朝ドラ”“大河”の方が話題性がありますし、一方でAKB48の篠田麻里子さんを起用した『麻里子さまのおりこうさま!』、笑福亭鶴瓶さんが地方都市を巡る『鶴瓶の家族に乾杯』、深夜枠で若者に人気の『着信御礼!ケータイ大喜利』などの良質なバラエティを生み出しており、民放のお株を奪う勢いすらあります。そんなNHKの変化を象徴するのが、今回紹介したようなNHK男性アナウンサー人気なのかもしれません。

彼女は「“たけたん”は私にとって癒しなんだと思う。会社から疲れて帰ってきて、たけたんを見ると明日も仕事を頑張ろう、って思えるんです」と言って笑います。あの一見、無機質で淡々とした語り口のNHKアナの中に、彼女たちは安心や癒しを見出し、日々のストレスを忘れ、明日の仕事への活力を生み出しているのです。