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健康で効率的な最低限度の生活

社内失業、ミニマリズム、スポーツ

【後編】「第一回 社内失業・読書感想文コンテスト」結果発表!

「社内失業 企業に捨てられた正社員」(双葉新書)のレビューコンテスト・第一回の優勝者がついに決定!の後編です。

優勝者の発表と併せて、発売から2ヶ月が経過した本書の世間的な動き(ウェブメディアで取り上げられたり、雑誌に載ったり、色々あったんですよ…!)を、わたくし増田不三雄と、クルテク似の編集者E氏の二人で語りました。今回は、その後編をお送りします。(於 双葉社本社・会議室)

増田不三雄(著者)以下、増田
編集者E氏(クルテク似)以下、編集

前回の続き)
編集「そして、1月7日にプレイボーイに特集が掲載!」

過去最悪の失業率、内定取り消し、就職難民……。この不況下では、まともに就職することが何より難しい。だが、たとえ運よく就職することができても、社内で“失業”してしまう人たちがいるのをご存知だろうか。
「社内失業」――、働く意欲がありながらまるで失業者のように仕事がなく、社内で孤立する20代から30代の若手会社員を指す言葉だ。近年、こんな社内失業者が急増しているという。
http://wpb.shueisha.co.jp/2011/01/07/2004/

増田「友人からメールが来ましたよ。「電車の中吊り、前田敦子より社内失業の方が目立ってるよ!」って驚いてた(笑)反応も大きくて、男性の、特に同世代の友人からは、「まじかよ!プレイボーイすごい!!」みたいな感じで驚かれました。下手したら、新書出した時よりリアクション大きかったし、メールも来た。社内失業してる20代、30代の人たちにちょうど響いた、というのもあったんでしょうね」

編集「何と言っても巻頭特集4ページですからね。「社内失業に立ち向かえ!」って書いてあったし。 表紙を見てると、前田敦子が社内失業に立ち向かうのかな?と思ってしまった(笑)こちらの主張をね、読み取ってもらって、丁寧な記事でしたね。しかも合併号でね」
増田「すばらしい」
編集「どうでしたか?大のAKBファンの増田君としては?」
増田「夢がひとつ叶ったなと…(笑)小野恵令奈と競演というのが、次の目標ですかね(笑)」
編集「えれぴょんが表紙だったら、もっとよかった?(笑)」
増田「いやいや、ほんとに嬉しかったですけどね。あっちゃん好きですしね。でもえれぴょんだったらもっとね……。付録のあっちゃんの特大ポスターをトイレに貼ろうとしたら、嫁に止められました(笑)」
編集「そうですか……」
増田「……」
編集「そして本日、キャリアジンに、こちらも丁寧な記事を載せていただきました」
増田「本格的な著者インタビューっていうのを受けたのが初めてで、緊張しましたね」
編集「これもミクシーで掲載されて、一時は日記アクセスランキング総合1位だったからなあ」
増田「ニュースに関する日記も700件ぐらい付いて……。「著者です」っていうタイトルで日記を上げたら、コメントとか、「いいね」も沢山つけてくれましたね。新刊JPの時よりも長くて、経緯なんかも説明してくれた記事だったから、共感のコメントもついた。それでも、賛否両論で、共感半分、拒否反応半分、ぐらいかな」
編集「基本的にはこんな感じで、反響があって。で、1月13日からニフティビジネスで連載が始まるということで、また様々な反響をもらいたいですな」
増田「前に双葉社のHPでも連載しましたけど、あれは、いわゆるネットメディアというわけじゃなかったからね。今回は、ニフティといえば……」
編集「ウェブサービスの大王道ですから!」
増田「しかも連載なので、面白いですね。アマゾンなんかにリンクも張ってもらえるわけですし。楽しみ。ざっと振り返るとほんとにすごい調子良く世間に広がってるっぽく見えるけど、実売が、追いついてないというのが気になりますが……笑」
編集「まあこれから、これから(笑)あと、細かく気になった感想を、見ていきたいんだけど。最初の方に注目したのは、社労士とか会計士とか、よくブログを書いてくれてたよね。専門家に興味もっていただいたのが面白かったなと」
増田「人事部の人とかねえ。なんか新卒向けの、求人広告サイトの人事担当者方がブログを書いていて、「うちには社内失業なんてない!」なんて書いたりしてた」

私が思ったことは、
サウザンドクレインじゃありえない!!
サウザンへ入社された方には、
仕事がないなんていわせません。。。
ただ仕事を振られるということではなく、
しっかりとその人が成長できるように、
業務量とスキルを考えてサポートしていきますので、
早く、人よりも成長したい!
という人は、ぜひサウザンドクレインへ来てみてください♪
うってつけの環境をご用意しておきますよ〜★
http://job.rikunabi.com/2012/company/blog/detail/r193110092/17/

編集「どれだっけ…(さがす)サウザンドクレインの人事担当のO沼さんか」
増田「なんの会社なんですか…?シンクタンク、情報処理、なるほど」
編集「従業員数が多くても、少なくても起こりうるのが社内失業ですからね。そう、あと面白かったのは城繁幸さんが、社内失業について触れてましたね」
増田「正確にこちらの言い分を受けて、という感じじゃなかったけどね。既得権益層の批判というか、社内で役に立たずにダラダラしてる社員を総称して、社内失業者と呼んでたんだよね」
編集「社内失業という言葉が広がった一つの証拠、例なのかな、という感じがしました」

日本国は社会保障を民営化して企業に丸投げしているので、
社内失業者を失業者として社外に放り出させるわけにはいかない。
よって、雇用調整助成金等のバラマキで、100万人分以上の社内失業を企業に抱え込ませている。
これが、日本の労働生産性が低迷する理由だ。
「社内失業者も失業者も、どちらも同じ失業者じゃないか」
と感じる人もいるかもしれないが、決定的な違いがある。
なったことのある人は分かると思うが、後者は再就職のために涙ぐましい努力をする。
リーマンショック後に外資をクビになった人の中には、
この不況期にあっても留学等で着実にキャリアアップにつなげようとする人が少なくない。
一方、社内失業者はどうだろうか。
彼らは目立たないように息をひそめ、
“ノンワーキングリッチ”とか“城繁幸”とかいったキーワードを目にするたびに、びくっとしているだけだろう。
http://www.j-cast.com/kaisha/2010/12/29084733.html

増田「確かに、ミクシーニュースを見てたら、「また社内失業のネタ?ほかにニュース無いの?」なんて言ってる人もいて(笑)言葉が広がってる感じはありますよねえ」
編集「実際、この言葉に引っかかった、興味持った人はね、表面的に捉えるだけじゃなくて、本を読んでみて欲しいですね。さらさらと情報に触れるだけじゃ分からない、社会的な原因なんかも載ってますから」
増田「中古じゃなくて新刊をね!」
編集「そうそう(笑)他に気になったレビューとしては、アマゾンで、非常にさっきの浄賢坊さんもよく書いていただいたんですが、「このレビューが参考になった」という方が13人中13人という、「衝撃の現場ルポ」を書いてくださったnatalyさんですね。これはね、非常によくまとめられてて、こういうのがコンテストに応募されてると、「これいいね!」ってなると思うんですけどね」

nataly 衝撃の現場ルポ
社内失業」というタイトルと内容からして、他のレビューにもあるように「仕事が無いのは本人のせいだ」と主張する人も多いだろう。だが、そのように思う人でも、ひとまずぐっとその気持を抑えて最後まで読んで欲しい。すでに他の方がレビューに書かれているので書いてしまうが、本書は実際に社内失業に遭っている著者が、同様の状況にある会社員へのインタビューを元に構成された書籍である。日本の労働問題を扱った著作は多くあり、たとえば城繁幸氏のような日本の労働問題について制度的な視点から論ずるものなどがあるが、本書はある意味正反対の視点から作られた、現場ルポといってもよい著作であろう。
内容は衝撃的である。若年層が就職できたにも関わらず、なんらかの事情で仕事が割り振られず、社内で失業状態になってしまう。現在行っている仕事が無いため、転職するにもうまくアピールができない。そして、社内外においても、仕事が割り当てられないという苦痛を共有したり、解消する手立てがない。無論、給与は支払われるが、給与の上昇は期待できず、常に本当の失業の恐怖にさらされている。結果的に、社内失業に遭ってしまった人は、就職氷河期に就職できなかった大学生のように、実績もスキルも手に入れられないまま社内で孤立していく。そして、これらは新卒社員だけでなく、第二新卒などでも発生している。これは驚くべきことである。新しい職場環境に入って、すぐに着手できる仕事とそのための十分な能力が備わっているという幸運(もしくは偶然)がない場合、誰もが社内失業に陥る可能性があるということなのだから。社内失業の問題は必ずしも本人だけの責任ではなく、次世代を支える若年層の労働力をどのように育てていくかという社会問題の一部なのである。(後略)
http://amzn.to/dlM7IY

編集「我々も本を書く時から言ってたけど、現場感を大事にしようというのはあったよね」
増田「城繁幸 さん的な、制度批判じゃないところから、書けるはずじゃないか、っていうところからスタートしてましたよね。アマゾンでは、肯定的なレビューを書いてる方に投票が多いですよね。これもやらせでもなんでもないんだけど(笑)」
編集「どぎついこと、極端な意見があっても、ネットメディアの意見は平準化して正しい方にいく、というそんな新書がありましたけどね。natallyさんは端的にまとめてくださってますね」
増田「けっこうアマゾンレビュアーは、トップ50レビュアーのvatmideoさんとか、vineメンバーのマキャベリ大将2号さんとか、そういう信頼のおけるレビュアーさんが書いてくださってました。vineメンバーというのがあって、アマゾンが招待する、ある程度評価を受けたレビュアーが、vineメンバーということらしいよ」
編集「あのくさるほどレビュアーがいるうちのトップ50!?すごい」
増田「それとは逆に、けっこう長文のレビューを書いてくださった方で、ブログなんだけど、相当批判する人がいて、ちゃんと読んでるな、この人、っていうところが逆にね、へこみましたよ」
編集「あ、それ(自分も)読んだ」

(前略)
統計からの読み取りも都合が良いように感じます
経済白書からの引用で企業の余剰人数が出てますが、そのまま企業の暇人人口ではないでしょう
(薄く仕事をシェアする職場もあろう)
また、他の著作の引用が多すぎるのではないか?
誰かがこう言っている、ああ言っている…だから社会や企業の構造的問題であると…
そんな検証があるかいな
インタビューされた当事者の事例こそ多角的に検証してモノを言う必要があるのではないか?
(そこは社内失業者側の見解のみで一方的です)
著者自身の都合に基づいて、資料をつぎはいだ現状批判の書籍である感が強い
結果として、社会問題として訴えてるのに重要度・対策の必要性等が不明瞭になると思います
書籍としてお薦めできませんね、星0です
http://blogs.yahoo.co.jp/patici8/37489561.html


増田「けっこう客観的な視点からちゃんと批判してる。すごく腑に落ちましたね。ほんとは、この本の評価はマイナスなんだ、って書いておられますけど、これは確かに、よく本読んでる人なんだろうな、って感じもするし、社内失業者への批判というよりは……」
編集「本自体への批判になってる」
増田「そうそう、だからね、僕はこの人応募してたら、コンテスト的にも良いところまでいってたと思う。批判であっても、まともだもんね。言ってることが」
編集「感情的な批判でなく冷静なものであれば、ってことですよね。増田君、これに反論するとしたらどうですか?かなり的を得ているから、キツいかもしれないけど……」
増田「そうねー…。うーん……1ついえるのは、社内で暇を持て余す人、イコール駄目な人、って空気はさ、基本的にあると思うから、その流れへのカウンターとして、社内失業者本人が書いた本ってことで、社内失業者寄りの本を書く意味はあった……のかなと。確かにこの本だけ見るとね、まったくおっしゃる通りで、反論できないんだけど、「フリーライダー」とか、「ソリティア社員」「新・ぶら下がり社員」とか、その大きな流れの中で見てほしいなと……。社内失業者本人の視点から書いてるっていうのは、この本の売りのひとつでもあるからね、まあでも、やっぱりこの方の意見は的を得てますよね(笑)今後の糧にしていきたい……」
編集「読書感想文コンテストに応募してたら、優勝の可能性あった?」
増田「良い勝負してたと思いますね」
編集「アマゾンはレビューが8件ついていて、ミクシーは11件ですか。ゆーけーさん、ミクシーで書いてる人、この方は自分のブログでも書いてられますよね。そうですね。こういう方も、読んで非常にうまくかたっているので、ぜひ再応募してほしいですね」

僕自身は多少の仕事はあるし、まあ上司に見捨てられているわけではないのでまだマシですが、周囲が忙しい中毎日定時に帰るのは心苦しくありますし、成長の機会が少ないのではないかと思います。
しかし、それでも自分のことは自分で考えるしかないので、前向きに生きるしかありません。
自分のやりたいことを実現するためMBA受験の準備を進める。
毎日英会話のレッスンをして英語力を高め、自分の市場価値を高める。
法令等の深い考察や証券アナリスト等の資格によって業界人としての価値を高める。
などなど。
正直、他のMBA受験生の方々はみなさん忙しそうで、お話を伺っていてまぶしく感じることがあります。
しかし、他人の芝は青いもの。
少なくとも若いうちは様々な選択肢を考え、前向きに生きるとともに、「詰み」になる前に早めの行動を心掛けなければならないと強く感じました。
http://ameblo.jp/uk4192/entry-10711229067.html

増田「それなりにね、サラリーマンの人が読んだらそれなりに思うところはあると思いますしね」
編集「これから就職する学生さんなんかに感想書いてもらえると、2万円のチャンスありますからね」
増田「なんなら卒論のお手伝いもできると思いますんで(笑)」
編集「あと、さっきも言いましたけど、個人的には佐々木俊尚さんにほめられたのは、短いとはいえ嬉しかったですね」
増田「献本パワーもあるかもしれないです」
編集「これを見て、読みたいとおもったジャーナリストの方は、著者のツイッターに連絡いただくと…」
増田「献本がいくかもしれない。伊達と名乗って、家の前に置きに行くかも(笑)まだ家に30冊ぐらいあるので…。伊達直人って書いて」
編集「それさ!本当にやったらニュースになるから面白いんじゃないの?自分の会社に置くとか…(笑)後はね、ブクログというサービスがあって、そこには3件ぐらいついてましたね。

yomizo
およそ600万人が社内失業。これは景気や日本の企業の構造的問題のせいで起こっているのに、原因は個人にあるように周りからは見られてしまう…。仕事をしたくてもできない社内失業者。しかもこれは20代の若者に多いという。
世界の景気がよくなっても、このままではキャリアを積んでいない30代、40代が増える。さらに例え後輩が入ってきても指導ができない。仕事を自分で丸抱えする。よって後輩が社内失業状態になる、という社内失業の再生産が繰り返されかねない。
このままでは日本の企業で人材が育たず、ますます国際競争力が落ちていってしまうだろう。どうにかしなければならない問題だと思った。

ikutahr
人事担当者は社内失業者をひとごとのようにとらえずに、本書を読んで新たな視点を持ってほしい。間違っても「暇で羨ましい。暇で給料もらえるのだからいいのではないか。」などと思わないでほしい。そのうえで自社の組織構造や労働環境を点検してほしい。そうすることにより、ゆくゆくは日本全体の労働力・国力の増につながるはずだからだ。
http://booklog.jp/asin/4575153613

増田「や、それは知らなかった。(読んで)こういうのを読んでいると、 この本がけっこう人材育成に対する危機感をあおったのかな、という感じはありましたね」
編集「たしかに人材育成についてはこの20年で、だいぶ劣化してるとおもうんで、企業の人事担当者が勉強すべき本ですよ」
増田「結局、社内失業は、自己責任、自分で自分を教育しろよ、っていう企業の方針がうまくいってなかった、というのの表出じゃないですか。それに対してさらに「自分でやれよ」って押し付けちゃう。これは、うまくいかないのは当然なわけですから、きちんと対応してかないと企業そのものがおかしくなるよと」
編集「ものすごい優秀な5%の人間であれば、全く教育しないでもできるかもしれないけど、普通の大学でたばかりの人なんかが、社内失業に陥った時に対応できるかというと、なかなか厳しいですよね」
増田「まあ、企業もどう教育していいかわからない、というのもあると思いますけどね」
編集「14日からはじまるニフティビジネスの連載でも、明らかになっていくところなので、読者のみなさんは楽しみにしていただければなあと。こうして色々な感想をざっと見てると、面白いですねえ」
増田「けっこう社内失業経験者の人って、多いんだな、っておもいましたね。私もそうだった、とか」
編集「「病気に名前がついた気持ちです」、なんて仰る方もいましたね」
増田「mixiで盛り上がった時は、ツイッターのフォロアーも4時間で200人ぐらい増えた。届くところにとどけば、ちゃんと刺さる話なんだなというのはあらためて感じましたよ」
編集「あとその、みていただいた人、フォロワーの人、それぞれ買っていただいて、コンテストに応募していただければね、と思います。読むのが大変なぐらいね、応募がくるのを祈りましょう。じゃあ、最後に、増田君のほうから、いままでの一ヶ月半の様々な反応振り返りつつ、一言。それで締めましょうか」
増田「そうねえ……。本を書き終わった時は、もっと社内失業って、叩かれると思ってたんですよ。アマゾンのレビューとかでも、散々叩かれて、それにたいして社内失業経験者が反論する、そういう構図になると思ってた。だけど、思ったより、新人への教育のことを考えたとか、自分の社内の、職場のことを振り返って考えたとか、社内失業とは無関係に生きてた人たちが、自分の問題として考えてくれている部分が見えて。それは意外だったですね」
編集「当事者以外の冷静な声があったと」
増田「そう、むしろそういう人がむしろ多いというか。もちろんそういう中で批判的な意見の人もいるわけですが、意外とそういう当事者の問題じゃなくて、社内失業がほんとに大きな、社会的な問題になるかもしれないと。例えばさ、飲んだくれの親父ダメだよね、だけじゃなくて、アルコール中毒っていうのは抜け出せない厳しい病気なんだ、みたいな、そういう個人の問題から社会問題に変わっていく胎動を感じる1ヶ月半でした。応募者が少なすぎて、第二回のレビューコンテストは止めるつもりだったけど(笑)やることになったし。どんな感想がくるか、今から楽しみです」
編集「いやあ、いい感じでまとまったよ。最高じゃないですか」


※第二回のコンテスト募集要項は、近いうちに発表します!(今日は書ききれなかった…)